« ここまで誰も書いてないから書くけどさぁ。 | トップページ | HALTAN氏へのお返事 »

2009/03/12

HALTAN氏への質問

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090216/p2
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090311/p1
相変わらずHALTAN氏は日本のみならず欧州社会もクサしているようですが…。

ところで、HALTAN氏はEUは今後どうすべきだとお考えですか?

  1. 解体すべき。ユーロなんてもってのほか、各国ごとに通貨を戻してそれぞれの国ごとに金融政策がとれるようにするべき。
  2. もっとブリュッセルへの中央集権を進めるべき。英国のようにユーロに入らない国があるなんてもってのほか、市場・通貨の統合だけでなく国間の財政移転ももっと拡大すべき。
  3. 週35時間労働に代表される過剰な労働者保護や、エリート主義的階級社会(その中での非キリスト教社会からの移民の扱い)等EUやユーロ以前の問題。

1.だとすれば、今の日本について「地方分権」に反対してるのとは矛盾してませんか?
日本はEUほど大きくないとも言いますが、人口はちょっと前(東欧への拡大前)のEUに匹敵しますし、面積だって領土こそ狭いものの領海も含めた領域の面積だと相当広がります。まして200カイリ経済水域では。それよりなにより、日本は南北に細長く、気候的な多様性では欧州以上といっても過言じゃありません。
http://www.tez.com/blog/archives/001301.htmlhttp://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51178661.htmlで言われてるみたいに、民主主義を効果的に働かせるには13,000万人というのは大きすぎる、だから今の日本みたいに「市民」が無責任化してるんじゃないかと思うんですよ。
確かに、「地方分権」で問題が起こってるのは事実ですが、それは「分権」という中途半端なものだからより悪くなっているのであって、道州くらいの大きさで通貨も分けるなど完全に「分国」すればいいと思うんです(それでも東京圏は大きすぎるかも)よ。その中ではひょっとしたら府県などおかず基礎自治体のみの一層制にして、中央集権にするべきかもしれません(北欧のように社会全体が小さいからこそ分権で成功する可能性も上がると私は考えていますが)が。経済的には関西圏ですらフィリピンくらいの後進国になってしまうかもしれませんが、それでも地域の身の丈に合った政策がとれて案外国民の幸福度は上がるかと。

逆に2.だとすれば、普段から日本について言ってることと矛盾はないですね。そうなると、EUでも中央集権を進めて、ポルトガルや東欧のような地方からは撤退し、ロンドンやパリ、アムステルダムやミラノに集住すべきということになるんでしょうね。
ただ、それならばむしろ現状は過渡期だからこそなのであって、欧州社会をクサすよりも少しでも先に進んでいる、見習うべきと言うべきなのではないかと思うのですが。
あるいはそれでも変化の速度が遅すぎるというのかもしれませんが、そもそもそれだけ急激な変化にヒトが対応できるのか、むしろ現在の社会はできる人ばかりがあまりにスピードを求めすぎていて、大多数の凡人にはついていけなくなっているのではないかとすら感じてるんですよね。豊かになって、政治的自由・経済的自由が増したことで、社会の多様性・複雑さが急増してヒトの脳力の限界を超えている、これを解決するには政府の大小ではなくて社会そのものを小さくしなければならない、そのタコツボに引きこもるのもやむをえないというか。

(HALTAN氏に取り上げていただいたので追記)

人口が少ない→民主主義が効果的に働く→「市民」が目覚める! ってホントですか? 具体的にどういう国がイメージされているのか分からないので何ともいえません。

Dankogaiがまとめているように、

  1. 政治コストは、主にコミュニケーションコストで占められる
  2. 民主主義においては、コミュニケーションコストは、人口の二乗で増える
  3. よって、一定人口を超えると民主主義はコスト割れを起こす

ので、現代の先進国のように政治的・経済的自由が高度に発達していて、かつ日本のように人口(密度)が多すぎると、社会の複雑性がヒトの脳力ではついていけない水準になってしまい、民主主義は働かないんじゃないかと思ってるんですよ。もちろん、規模的に適正だからと言って必ずしも民主主義が効果的に働くとは限らない(そもそも日本のような非キリスト教国で、プロテスタンティズム抜きに民主主義が可能なのかという問題もあるのですが。欧州でもイタリアなどカトリック国を見てると日本より民主主義が進んでいるとは思えないし)ですが。

少なくとも今の日本に本当はどんな政策が必要なのか? それはなぜ難しいのか? は拙ブログでは散々書いておりますので、そちらをご覧くださいとしか言えません

「分国」後に、その首都や旧県庁所在地など都市部への人口移転を図ることについては否定しません。気候などによってその必要性は違ってくるとは思いますが(北海道や東北・北陸など寒冷な地域ほどその必要性は高いでしょう。北欧諸国やカナダもそうですし)。ただ、山村を維持するにせよ撤退するにせよ、人口規模が小さければ社会的合意を得やすいのではないかと言っているだけです。
むしろ、1億人だとどうしても広域自治体をおいて二層制にすることが必要になりますが、数百~数千万人規模に分けてしまえば基礎自治体だけの一層制にすることも可能でしょう。その方が「中央集権」化もしやすいのではないかと思いますが。

通貨圏分割はいいんじゃないですか? ただ「有能な中央銀行をそれぞれの道州に配置できるか?」「他道州への労働者移動を認めるのか? 認めないのか?」でどうせ揉めるから実現不可能。

「分国」後に、旧日本を含めた他国からの労働者を受け入れるのか否かはそれぞれの国ごとに決めればいいでしょう。個人的にはいま日本から米国に移動する程度の障壁でいいと思いますが、実際に他国からの流入を心配しなければいけないのは東京国だけで他はむしろ流出防止を考えなければならなくなると思いますが。

|

« ここまで誰も書いてないから書くけどさぁ。 | トップページ | HALTAN氏へのお返事 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: HALTAN氏への質問:

» [社説・コラム]続「多文化共生」→外国人労働奴隷との「共生」の幻想・・・徹頭徹尾、自らは決してコストを負担する気はない人たちの奇妙なヒューマニズム [HALTANの日記]
承前:2009-03-12■[社説・コラム]法務省は、「多文化共生せよ」→「下々」は外国人労働奴隷と暮らせ、俺たちはリスクもコストも取らん! という高みの見物「人権派」のワガママ放題に絶対に屈してはならない。id:HALTAN:20090312:p1 id:gruza03 日本, 社会 法と掟すらない... [続きを読む]

受信: 2009/03/13 03:33

» [多文化共生・理想と現実]日本人の出生率はもう上がらない→外国人を入れよう! ・・・断じて外国人はそんなに簡単に「輸入」できる「家畜」「奴隷」ではない!  [HALTANの日記]
承前:2009-03-14■[多文化共生・理想と現実]フィリピン人一家不法滞在事件の茶番劇は「多文化共生」→外国人労働奴隷輸入主義の敗北・・・だといいのですが・・・。id:HALTAN:20090314:p1 id:deadcatbounce 社会, 外国人 とはいえ、長期的な経済成長のためには移民に頼るし... [続きを読む]

受信: 2009/03/15 00:37

« ここまで誰も書いてないから書くけどさぁ。 | トップページ | HALTAN氏へのお返事 »