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2009/03/15

HALTAN氏へのお返事

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090313/p1
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090315/p1
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090316/p1
私のぶしつけなエントリに反応していただいてありがとうございます。

そもそも、HALTAN氏は「当の自分はゲーテッド・コミュニティに閉じこもりながら他人には多文化共生を言う文化人」を批判していますが、そこで彼らにゲートから出てきて共生のコストを払えというのではなく「多文化共生に人々は耐えられないから移民の導入は控えよ」と、どちらかというと日本全体のゲートを閉じる方向の意見なんですよね?
私もそこは同じような意見で、たとえばhttp://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20071003/p1などで言われているように、そもそも現代の先進国の大都市の「多様性」、「複雑さ」に耐えられる人は限られているのではないかと考えているんですよ。で、移民入れるどころか13,000万人でも大きすぎるから、「小さな政府」ではなく社会そのものを小さく分けてしまおうと。

それだけでは道州制の根拠には全くなりませんよ。

いや、そもそも私は道州制程度の中途半端なものではだめだという話をしてるんですが。通貨も分割し、労働者の移動を制限してもいいといってるのですから、EUの加盟「国」より結びつきは弱いものになるんですけど。はっきり言えば「日本国解体」です。

現状の都道府県・市町村レベルでも「山村」などの維持・撤退については御存知の通り具体的にどうするのか延々とグダグダで全く「社会的合意」は取れておりませんが何か? 「人口規模が小さければ社会的合意を得やすい」など何の根拠もありません

少なくとも北欧やカナダでは日本よりは都市集中策がとられている、社会的合意が得られていると聞いています。合意を得るには北海道ですら人口密度が大きすぎるという反論はあるかもしれませんが。
そもそもHALTAN氏は日本も欧州も(ついでに米国も)五十歩百歩でどこも解決策を見出していないというお考えなんでしょうが、私は欧州は完ぺきにはほど遠いけれども(HALTAN氏の望む方向を目指すにせよその反対方向にせよ)日本よりは進んでいる部分もあるので、せめてそこまでは取り入れられるかもしれないと考えていますので、その部分の価値観の違いでしょう。

いや、そうなると東京国の住民は「東京円目当てのカッペが低賃金で働いてくれるならコキ使ってやるぜ」となる可能性は恐ろしく高いよ。同じ日本人で階層化してもう無茶苦茶なことになるね。

ええ、東南アジアや南欧のように「東京国」に搾取される側に回るつもりです。
先進国についていける「優秀」な人と違って、少なくとも下から何割かは「奴隷」でいたほうが(主観的には)幸せなんじゃないか、自分のようなダメ人間でも生きられる場を「後進国」は目指すべきなのではないか(むろん彼らに富を分配する為にリフレや経済成長も必要不可欠ですが)と思うんですよね。先進国からみたら体のいい「姥捨て山」でしょうが、それで結構です。今の日本の「地方」じゃコストが高すぎてそれにすらなれないんですから。

というか、HALTAN氏のダメ出しは至極もっともなんですけど、じゃあHALTAN氏自身の理想とする社会が(実現可能性は抜きで)何なのかというのが見えてこないんですよね。

(追記)

そもそも、「外国人労働奴隷」といいますが、それでも本国よりは遙かにいい暮らしができるからこそわざわざ「搾取」されに来るのであって、それがこっちにとって「負の外部性」をもたらすからこそこれ以上来るなと言っているんですよね?
ということは、本国で貧しいままで先進国のための生産をしていろ、われわれの豊かさを維持するためにこれ以上豊かになろうとは考えるなということですか?それはそれで十分納得のいく話ですが。
それとも、いま私たちが享受している商品・サービスに含まれている人件費を(どの国での生産であろうが)すべて「日本の正規雇用者」並みに支払えということでしたら、「リフレ」で企業利益や名目給与水準は上げられるとしても、それ以上に物価が上がって実質賃金は大幅に下がると思うんですが。いや、そもそも都市・地方を問わず今のこの国の消費者の要求水準が過大すぎて、日本人・外国人問わず労働者(場合によっては経営者も含めて)に低賃金・長時間過重労働のしわ寄せがいっているからそれを是正するんだという話なら全面的に賛成しますけどね。

今は知らないけど、少なくとも1950~70年代頃までは田舎や離島・沖縄から首都圏・京阪神圏・中部圏などに出稼ぎに行ったり求職で移ったりした人はしばしば無茶苦茶に苛められて差別されたんだよ。あの頃は都会の人間は田舎者を同じ日本人だなんて全く思ってなかったんだ(都会人のこうした目線は現在でもさほど変わらないのかもしれない) 戦前~1950年代頃までも、例えば僻地や離島から住民が鉱夫として産炭地に移ったら凄まじい差別を受けたとかそういう類の話も探せばいくらでもあるだろう。

、いかに日本人が「同胞」を差別してきたか(そもそも生活圏が違う人間は「同胞」として看做すことさえしなかった!)、同じ国内で地理・階層毎に住む世界が違ったか、

いや、「同胞」じゃない、違う文化だというのなら、同じ国であることが間違いなんだから分けてしまったほうがいいといってるんですが。もちろんそれはHALTAN氏の言うとおり「東京国」というゲートの中に引きこもるか、旧日本人も含めて「外国人奴隷」として搾取する道なんですが、それでも少なくとも「東京国」の人々だけは今より幸福度が上がるんじゃ?

そもそも、日本の中の田舎者には都市に出て来いといながら、世界の中の田舎者が日本という「都市」に出てくることは防ぎたいというのが一貫してないんですが。国内ですら田舎者は「同胞」じゃないというのなら、同国人だから別扱いするという理由もつきませんよね?

以前に別のブログにこめんとしたもの

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受信: 2009/03/16 00:09

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・・・またこの種の社説・コラムなどが出てくればコピペしますが。 2009-03-16■[多文化共生・理想と現実]「多文化共生」は「下々やカッペはガイジンと暮らす程度で充分」というセレブ知識層・リベラルの思い上がりであり、実際には企業家の外国人奴隷待望論と何ら変わりな... [続きを読む]

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